
Kobayashi Group
京都大学大学院 生命科学研究科
高次生命科学専攻
News
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2021年10月 张さんの論文がFrontiers in Cell and Developmental Biologyにアクセプトされました!
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2021年10月 张さんが日本細胞外小胞学会で口頭発表しました。
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2021年9月24日 张さんが修士過程を修了しました。Congratulations!
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2021年8月 张さんの論文がbioRxivに掲載されました! DOI:10.1101/2021.08.20.456431
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2021年7月 日本プロテオーム学会2021年大会、第44回神経科学会大会で招待講演を行いました
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2021年7月 京都大学大学院生命科学研究科に異動しました
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2021年 3月 第44回日本分子生物学会のワークショップ企画が採択されました 「脳の形成と修復における細胞外環境の機械的性質:Mechanical properties of the extracellular environment for brain development and repair」→12月3日(金)15:45−18:00に決まりました!
- 2020年12月 分子生物学会ワークショップで招待講演を行いました
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2020年10月 石井さんがグループに加わりました
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2020年10月 AMED-PRIME「プロテオスタシスの理解と革新的医療の創出」に「成体神経幹細胞の機能維持におけるプロテオスタシス制御」という課題で採択されました


Introduction

1つの細胞である受精卵から生み出された私たちの体は、約210種類、計37兆個もの細胞で構成されています。体の中では、幹細胞が新しく細胞を作り、常に細胞を入れ替えて体の機能を維持しています。
近年、脳の中にも幹細胞(神経幹細胞)が一生涯に渡って存在し、神経細胞(ニューロン)を新しく作り出せることがわかってきました。
しかし、大人の脳の中の神経幹細胞のほとんどは眠っている(休眠)状態にあります。この眠っている神経幹細胞は、どのように脳の機能維持に関わっているのでしょうか?
私たちのグループでは、神経幹細胞の休眠制御のメカニズムに興味をもって現在、研究を進めています。
Research

体の中に存在する幹細胞は、組織内の適切な環境(ニッチ)に限局して存在しています。大人の脳組織に存在する成体神経幹細胞も、脳室周囲と海馬の歯状回に限局して存在し、細胞内や細胞外環境から様々な制御を受けています。
私たちは、最近、細胞内の不要な物質を分解処理する細胞小器官である「リソソーム」が、神経幹細胞の「休眠」を制御していることを見出しました(Kobayashi et al (2019))。
「休眠」とは、増殖も分化もせずに幹細胞としての機能を停止している状態(細胞周期でのG0期)であり、長期間にわたる幹細胞の維持に必要だと考えられています。活性化されると機能を取り戻します。成体内の90%を超える神経幹細胞が、休眠状態にあると言われています。
「リソソーム」は、細胞内の不要な物質の分解処理を行うだけでなく、細胞内の栄養状態を感知し、細胞内のタンパク質や脂質の状態を整えたり、分泌により細胞外の環境を変えたり、様々な役割を持っています。
私達は現在、神経幹細胞におけるリソソームの機能に着目をした解析と、物理学的な特性である固さ(弾性率:stiffness)による制御に着目した解析を行っています。
次の項目について、解析を進めています。
1. 細胞外からの休眠シグナルとリソソームをつなぐ経路とその制御
2. 細胞内で休眠状態を制御しているタンパク質恒常性等の制御
3. リソソームを介した細胞外の微小環境制御
4. 細胞外の力学的な特性による神経幹細胞制御
これらの研究成果から、脳機能の維持における神経幹細胞の休眠制御について、明らかにしていきます。

Latest
Publications
最近の研究成果
Zhang, J., Uchiyama, J., Imami, K., Ishihama, Y., Kageyama, R. and
*Kobayashi,T.
Novel roles of small extracellular vesicles in regulating the quiescence and proliferation of neural stem cells.
Frontiers in Cell and Developmental Biology(2021) 9 | Article 762293
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fcell.2021.762293
*Kobayashi, T. and *Kageyama, R.
Lysosomes and signaling pathways for maintenance of quiescence
in adult neural stem cells.
FEBS J. (2020) State‐of‐the‐Art Review
https://doi.org/10.1111/febs.15555
*Kobayashi, T., Piao, W., Takamura, T., Kori, H., Miyachi, H., Kitano, S., Iwamoto, Y., Yamada, M., Imayoshi, I., Shioda, S., Ballabio, A., and *Kageyama, R.
Enhanced lysosomal degradation maintains the quiescent state of neural stem cells.
Nat. Commun. 10, 5446. (2019)
People

小林 妙子
奈良県出身。奈良女子大学理学部卒。
京都大学大学院理学研究科にて学位取得。
京都大学大学院生命科学研究科で学振PD。
京都大学ウイルス研究所 助教
京都大学ウイルス・再生医科学研究所 助教
京都大学大学院生命科学研究科 准教授
ひとこと
自分のアイディアをすぐに試せる研究は、 とても楽しいです。
私の研究に興味のある方はご連絡ください!

张 静恬
生命科学研究科 M2。
中国、ハルピン出身。
実験と議論と論文作成とに全力で頑張って
います。優秀な大学院生さんです。
Prepare for the worst and hope for the best! I feel so lucky to have the chance to work with Kobayashi sensei. She was being patient and gentle in correcting my mistakes and in teaching me techniques. Meanwhile, she is always being supportive and genuinely cares about my well-being. It has been a happy experience working with her.
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石井 香蘭
技術補佐員。UCLA卒。
今は実験補助をしてもらっていますが、自然と自分のテーマが出来つつある優秀な方です。タフで賢くてとても頼りになります。英文添削もしてくれます。
I’m honored to be able to work with Dr. Kobayashi and love learning every day! Some of my favorite things are: skiing, Thai food, the Lake Biwa Canal, summer camp, and the P200 pipette.
高村 理彩
オフィスアシスタント。
人間健康科学科、3回生。京都出身。
実験補助をしてもらっています。
いつも丁寧な仕事っぷりに感謝です。
Contact
小林 妙子
〒606-8507
京都市左京区聖護院川原町53
京都大学ウイルス・再生医科学研究所
生命システム研究部門
増殖制御システム分野
Taeko Kobayashi
Institute for Frontier Life and Medical Sciences,
Kyoto University, Shogoin-Kawahara, Sakyo-ku,
Kyoto 606-8507, Japan